2013年10月1日火曜日

5,6年生ケータイメールの学習

 昨日のことですが、5,6年生でケータイメールの学習をしました。
 パソコンで動く仮想のケータイを使っての授業です。

 授業の導入でいくつかの質問をしてみました。
・ケータイを使ったことがある…………ほとんど全員
・ケータイでゲームをしたことがある……ほとんど全員
・ケータイでメールをしたことがある……半分弱
・パソコンでメールをしたことがある……なし
・ゲーム機でインターネットのサイトを見たことがある……3分の1程度
・ゲーム機でゲームをダウンロードしたことがある(体験版含む)……半分弱

 常日頃当たり前に使っている、という状態ではありませんがケータイメールでの交流や、ゲーム機によるインターネット接続、ソフトのダウンロードといった体験を持つ子が本校でも増えていることがわかりました。だからこそ、インターネットの使い方、特にケータイやゲーム機でのインターネット利用について学ぶ機会が必要だと考えています。

 今日の授業では「個人情報」について学びました。単体の情報、たとえば電話番号だけでは「個人情報」にはあたりません。でも「都多小の○○さんの電話番号」と個人を特定できる形でつながった情報を特に「個人情報」と言います。

 コンピュータ室での授業では通常、決まった席でパソコンを使います。でも、今回はくじ引きで、しかも使用するユーザー名を先生や友だちに知らせないようにしました。こうすることで誰がどのケータイ(パソコン)を使っているかわからない状態にします。ただ、今日の授業でコンピュータに入力した内容はこの学校のコンピュータ室から外には出て行かないよ、ということは知らせておきました。



 写真の画面左側にケータイが表示されています。まずは無料の占いをしてみます。ばらばらのサービスですが「姓名占い」「電話番号占い」「誕生日占い」「相性占い」と様々な占いが並んでいます。しばらく自由に遊んでみます。


 わいわいと占いを楽しんでいるところで、「ケータイで入力した内容は、情報を集められるコンピュータでこんな風に表示されるんだよ」と先生機の画面をみんなに公開します。そこにはばらばらに入力したはずの「情報」がひとつながりの「個人情報」としてまとめられた一覧が出ています。

○名前○ 生年月日 電話番号 ●名前●←この最後の名前は「相性占い」から。情報を見る者には交友相手の候補として考えることができます。

 「えーっこんなふうにわかってしまうん!」と子どもたちはびっくりです。


 では「個人情報」を守るためにどうしたらいいの?という点でインターネット上の仮名である「ハンドルネーム」のことを学びました。本名を名乗るのではなく、インターネット上で使う名前をつくってみよう、という内容です。このことは昨年度の講演会でも子どもたちは聞いていたので、「あ、ぼく、3DSに入れた名前、換えたんやで」と教えてくれる子もありました。ゲーム機は知らない間に通信していることもあります。本名をそのまま登録しないことも自己防衛の手段として大切なことです。

 そこまで学習したところである子がこんな質問をしてくれました。「先生、それやったら自分の名前じゃなくて友だちの名前を入れたらどうなるん?」 いい質問です! そのことを含めて次回は「掲示板」のことを勉強したいと思います。

=================================================================
※今回の記事で携帯電話のことを「ケータイ」と表記しています。単なる電話としてではなく、通信機能をもった道具としてあえて「ケータイ」の表記を使用しました。